10月31日のこのコーナーでもお話をしましたが、株式市場で高まっていた極端な悲観論が薄らいできました。
先週発表の企業決算で、好業績銘柄や増配銘柄を素直に買う動きが目立っております。業績好調でも売りが目立った先々週とは様変わりで、テクニカル指標を検証しても「底入れ」と判断できるものが増えてきています。
反応が様変わりした要因には投資家心理の改善が挙げられます。日米で企業決算が広く知れわたるにつれて「業績は危惧されたほど悪くない」との見方が広がり、株安の発端となった米ハイテク株の持ち直しもあって極端な悲観論が是正されました。
テクニカル指標でも「売られ過ぎ感」が出ていました。10月の下落幅は一時3000円を超える株安まであり、最終的にも2199円安とリーマン・ショック直後の(2682円安)に次ぐ株安となりました。
株安のプロセスで、値上がり銘柄数を値下がり銘柄数で割って算出する騰落レシオは売られ過ぎのバロメーターとなる80%を下回る70%台に低下し、日経平均の予想PERも12倍台に下がりました。
こうした中で、押し目買いのチャンスと見た海外投資家らの買いが入ったことと、10月末に日本株の組み入れ比率を維持するために年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など国内年金の買いも入ったと見られています。
ここから年末にかけて好業績を素直に評価する相場が続くでしょう。
皆様方からの投資相談並びに入会受け付けを承っております。
弊社へのお問い合わせは03-3868-2801までお気軽にどうぞ!