普段であればこの時期は決算ラリーと行きたいところでありますが、日々お伝へしている要因により、逆に決算発表が終わるまでは新しいトレンドは出てこないと思われますし、これが現状を織り込みつつある現在の株価の都合であると思われます。
決算発表についても安川電機、日本電産など好決算でも売られるパターがあると思えば、昨日のように三菱自動車、日清粉のように、日経平均400円安の中でも素直の好決算を反映し朝方から上昇し、引けにかけてもしっかりというパターンもあります。
一言でいえば、決算発表時のその株式の需給でありますが、ファンド同士の持ち玉の兼ね合いもあれば、来年の市場改革に絡んだ売り買いも出やすい環境が続きます。その上市場参加者の少ない中で、個人投資家の事情も絡んで来たりしますので、水面下ではいろいろな要因が折り合います。
こういうときだからこそ、決算発表後1日や2日で良い悪いとの判断は下せませんし、物知りな株価が収斂する時間を考慮しなければなりません。弊社では再三申し上げますが、株価はその株式の都合でしか動きません。今の環境が材料消化に日柄を要すれば目先のブレで短絡的に結論を出さずに、株価の都合を、投資家ご自身の都合を排除して熟考するべきであると思います。
決算発表が終わる頃には、オリンピックも終わります。増え続ける感染者のピークアウトも見えてきますし、一時滞っていたワクチンの流通にも再び明るさが出てくるものと思われます。
株価はいつまでも同じ材料に留まりません。織り込む日柄が早いか遅いかは別として、必ず次の材料を探し続けます。オーソドックスに行くのであれば、まずはお盆辺りに照準を合わせ、先鋭的に攻めるのであれば再三申しているように、鼻を利かし個別材料銘柄で勝負がよろしいかと存じます。
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