昨日の東京市場は米国ダウの上昇に比べて小安く推移いたしましたが、値上がり銘柄数と値下がり銘柄数では、先週末190円高で引けた日と変わらず、特にJASDAQ、東証マザーズは直近の高値を更新しており、売買代金は少ないまでも決して悪い展開ではありません。
米国市場に大きく出遅れた東京市場ですが、いよいよその修正高が始まりそうです。世界の運用資金の一番の関心事は米国のテーパリングです。感染状況もデルタ株が気になるとはいえ、ワクチンが効かないわけではありませんし、感染者が出ても、明らかに重症者数は減少しておりますので経済再開を、日本ほど躊躇する国はありません。
しかしながら昨日、やはり日本の民間企業の底力は凄いと実感したのが2020年度の税収です。コロナ禍の中で人の移動は抑えられ、巣籠を強いられたわけですから、個人消費は惨憺たるものです。Eコマースの伸びたといっても、人が自由に旅行もする、外で飲み食いもできる状況と比べれば雲泥の差であります。
その過酷な環境の中でも税収が3兆円伸びたとの報告であり、ひとえに企業努力の賜物で法人税の延びが著しかったことに他なりません。この企業努力により現在の東京市場はPER13、14倍の水準です。
米国市場の21倍に比べて恐ろしく出遅れております。この修正がそろそろ始まってもおかしくありません。巷で言われている通り、日本のワクチン接種のスピードは目を見張るものがあり、(現状20%越え、恐らく東京オリパラ開催時は30%越えを予想)つい1週間前にインド、ブラジル辺りを追い越しました。(このインド、ブラジルはともに株価は新高値更新中です)
株式市場とは市場参加者の総意です。ただ、物知りな株式市場もその最適化までの時間が容易に存在するゆえに、時に間違いも犯します。その間違いはいずれどこかで収斂されてまいります。サマーラリーの時期かと…。
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