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“株のソムリエ”からの勝ちの連鎖術!

高水準の空売り比率と騰落レシオの奇妙な関連性。

  

 昨日はVIX指数についてお話しさせていただきましたが、本日は現状相変わらず高水準に位置する空売り比率と、微妙に連動する騰落レシオについて覗いてみたいと思います。

 

空売りで成果を上げるには、高いところを売って安くなったら買い戻す。従って相場の過熱感を見計らい売り場を探りますので、当然相場の買われすぎのポイントで出動するものであります。

 

代わって騰落レシオは、ご承知の通り値上がり銘柄数、値下がり銘柄数から算出し、買われすぎ、売られすぎを図る古典的な指標ですが、過去の遡ると平均株価の推移と連動性が高く、全体相場の趨勢を計るには信頼性の高い尺度であります。

 

売られすぎ80P(ポイント)前後から、買われすぎ120P前後で推移しており、ここから相場全体の買い場、売り場を探ることができます。昨年のコロナ禍以降、大きな買い場(80前後)は週足ベースで4回しかなく、昨年3月の急落時(44P)、7月(78p)、11月(83P)、更に現在4月が83Pであります。

 

では空売り比率が特に上昇した時期(空売り筋がこれから下がると思った時期)は、昨年3月コロナ急落時の51%、7月が47.5%、11月末から12月初めが45%、2月が50%(ロビンフット安)、そして現在4月が45%です。

 

このように並べると面白い相関関係があります。指摘しました通り騰落レシオとは古典的ではありますが、信頼性の高い尺度です。であればこの空売りは少なくとも騰落レシオ上の売り場では売っていない、逆に大きな買い場で売っていることが分かります。

 

因みに今月の空売り比率45.720日、21日の急落時に記録しております。そんな所を売っているの?と驚きますが、昨年も7月の47.5%以降株価は高原状態、11月末の45%からは満を持して上放れ、12月の45%以降一切下げず2月の50%も難なく消化し、2ケ月後に日経平均3万円を回復しております。

 

「賢者は歴史に学ぶ」の格言通り、売り屋さんの試練の時期が再び到来しそうですね。

 

 

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