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“株のソムリエ”からの勝ちの連鎖術!

休日明けの東京市場は三重苦

  

 先週末の米国市場がザラ場900ドル近い下落後、雇用統計の良好な数字を織り込みにくる形で250ドル安まで戻して引けました。

 

 二日間の休日を挟んで始まった東京市場は、米国が650ドル戻したことで「下値は割と固いんじゃないか」との淡い期待が一部にはありましたが、それをあざ笑うかの三重苦が襲いました。

 

 昨年正月明けのフラッシュクラッシュを思わせる一日の値幅としては記録的な4円の円高、さらにこれも一日の値動きとしては記録的な原油の13ドル安、さらに昨年末の日本のGDP改定値がリーマンショックを凌駕する7.1%のマイナス成長と、コロナウィルスにより傷んでる市場にとっては近年まれにみる三重苦の非常に厳しい展開でありました。

 

 この値動きの厳しさは当欄でもたびたび指摘しているリスクパリティ運用のプログラム売り、要は仕組みの下げ、全く尺度を無視した売買です。金融工学が先走りすぎた弊害です。投資ファンドにも本末転倒の結果となって表れている面もあり、米国では規制の対象になりつつあり取引であり、SECへの報告義務も発生しております。

 

 それに比べて日本はこういう面でも非常に遅れており、金融庁も規制に乗り出しておりますが、個人投資家を守る手立てができておりません。政府が提唱する「貯蓄から投資へ」の掛け声が虚しく聞こえるのは筆者のみでしょうか?

 

39日現在、騰落レシオも再び56、日経平均PBR0.94倍、上場銘柄の半分以上が解散価値一倍割れ、信用評価存立22%などと、各指標は異常な域に位置しております。しかしながら、この異常値は必ず是正されるのが歴史の常です。

 

39日午後10時現在、米国夜間取引1300ドル安、シカゴ日系先物1600円安、行き過ぎもまた相場であるゆえ、まさしくパニック、セーリングクライマックスの様相でいまだ予断を許しませんが、物知りな相場は少なくとも需給の転換点は模索し始めているか?

 

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