蛇口をひねればミネラルウォーター」。―熊本市のキャッチフレーズです。火の国は「水の国」でもあるのです。太古の阿蘇山の噴火で積もった地層には、よく水が染み込みます。
加えて、熊本城を築いた加藤清正が大掛かりに進めた水田開発で、地下の水はいっそう豊かになりました。別名「ざる田」と呼ばれ、通常の5〜10倍もの水が浸透するそうです。
豊富な地下水は今や熊本市や周辺11市町村、人口にして約100万人の暮らしを支えています。この財産を次代へ継ぐため、畑地や休耕地に積極的に水を張る「湛水」が助成金付きで奨励されています。ところが今回、その水の恵みが地震で絶たれてしまいました。
地震の直接的な被害のさることながら、避難生活の長期化による被害の拡大も懸念されます。今回の震災では、車中泊をしている方々のエコノミー症候群の症状で病院に搬送される人が相次いでいます。
九州地方では14日以降、震度1以上を観測する地震が600回以上も発生しており、次の地震で家が潰れるのではという恐怖心のため、車に泊まる家族が少なくありません。
現地に行って手伝うことはできませんので、せめて寄付だけでもしたいと思います。一日も早く日常の生活を取り戻せるように、心よりお祈り致しております。がんばろう、九州人!!
プラスアルファ スタッフ一同