先日、ドイツ銀行が公表したリポートがちょっとした話題になっております。
リポートでは「ギリシャはユーロと併存する第二通貨ギューロ(Geuro)を導入すれば、ユーロ圏を完全に離脱することなく競争力を高めることが出来る」と提言しております。
その具体的な内容は、ユーロが枯渇したギリシャ政府が、公務員の賃金や年金の支払いなどに当たり、将来的なユーロ建て現金での支払いを明記した借用証書を支給する状態を想定。国内にもユーロの現金がないため、この証書が第二通貨ギューロとして流通することになると云います。
証書は国内では買い物などの決済に使えますが、海外との取引などでユーロの現金と交換するには、ギリシャ政府の返済能力に信用力がないため、記載されている返済額より大幅に少ない金額しか受け取れません。
証書に記載されている金額がギューロで、交換で受け取れる額がユーロ、その交換の比率が両通貨の為替レートになります。
輸出企業にとってはギューロ建てで国内の賃金を支払えば、ユーロ建てで換算した場合のコストが抑えられ、価格競争力は増します。いずれ、経済や財政が健全化すれば、ユーロへの一本化も可能になるとしております。
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